「まだうまく言語化できない」状態でも活用できる質問の仕方や、言い回しの例

「まだうまく言語化できない」状態でも活用できる質問の仕方

普段のミーティングやチャットで、何か質問をしようと思っても、自分の中でまだ言語化できていないことってありますよね。 「何となくモヤモヤしている」「調べてみたけど、どこが分からないのか分からない」という段階でも、できるだけ相手が回答しやすい聞き方をするコツがあります。


まずは背景を伝える

質問の要点を整理しきれていないときでも、まずは自分が今どんな作業・状況にいるかを共有するだけで、相手がヒントを出しやすくなります。

たとえば「○○の機能を実装中なんですが、動かしてみるとエラーが出ます。エラー内容を一通り検索してみたんですが、似たような事例は見当たりませんでした」といった形で簡単に状況を説明しましょう。


分かっていることと分からないことを区別する

まだうまく言語化できていない段階でも、「分かっている点」「分からない点」をざっくりと区別できるよう意識しましょう。

「原因は不明だけど、エラーが出るタイミングは分かっている」「作業手順は知っているが、どこに注目すればいいかピンとこない」など、断片的でも構いません。 これだけで相手が「ここから話を聞けばよさそうだな」と思いやすくなります。


「うまく言語化できない」状態を素直に伝える

質問者である自分自身が混乱しているときは、「どこが分からないのかよく分からなくなってきました」という事実をそのまま伝えてしまうのも有効です。 相手は慣れている可能性が高いので、「では一度、○○から整理してみましょうか」とステップ・バイ・ステップで導いてくれるでしょう。


具体的な言い回し例

言い回し例ポイント
「○○の機能を触っているのですが、どうにもエラーが出て原因が分からないです。エラー文は△△で、検索してもヒントがなくて…まず何を確認したらよいでしょうか?」具体的に「エラー文」や「すでに調べた内容」を伝えると、相手が“次の調査ポイント”を提案しやすくなる
「実は、どこが分からないのか自分でもはっきりしないんです。おそらく□□あたりが怪しいと思うのですが、何が論点なのか一緒に整理していただけると助かります」「整理してほしい」「いっしょに考えてほしい」というリクエストを明確にすることで、相手は段階を踏んだ説明をしやすくなる
「最終的に××機能を完成させたいのですが、どういう手順や知識が必要かイメージできていません。まずはどのあたりから手をつければいいでしょうか?」ゴールを示しつつ、段階的な手引きを求める言い方。相手の経験を生かしたアドバイスを得やすい
「あいまいな部分が多くてすみません。もし▲▲や■■について先に理解しておいたほうがいい場合は教えてください。自分でもあわせて勉強します」事前知識の不足を自覚していることを伝えると、相手は必要なキーワードや前提知識を提案しやすくなる

台本サンプル

ミーティングの冒頭・あいさつ

  • 本日のビデオチャットは私の方で進行いたします。よろしくお願いいたします。
  • お疲れさまです。今日はいつもどおり、前回までの進捗と、現在抱えている疑問点を整理して相談させてください。
  • スケジュールは○○時までを予定しておりますが、問題ないでしょうか

取り上げたいトピックの概要

  • ssh接続で別のPCでDockerコマンドで操作、Linuxコマンド
    →現在の進捗作業をお話しするので、方針として問題ないか、その他アドバイス等あればお伺いしたいです。
  • APIの種類、オープン、ウェブ…
    →○○に関するドキュメントとネット検索でざっと目を通したが、よく理解できていない。恐縮ですが、実装経験をお持ちかなと思いまして、可能であれば少し知見を伺いたいのですが
  • WordPress開発環境構築、テーマフォルダはGithub、それ以外のコンテンツはDBから
    →現状○○という問題発生しており、改善案や優先して調査すべきポイントがあれば…
  • 【インフラ】プロキシサーバーで制限がかかっている内容を把握、ifilter、管理画面のログやリストは見れない状況
    お聞きしたい質問内容は…経緯として…
    今はまだ“どこが問題の本質なのか”を自分でもちゃんと整理しきれていません。
    もし私の説明があいまいで分かりにくいようでしたら、追加で質問していただけると助かります。
    一緒に整理していただけるとありがたいです。

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