Amazon Bedrockの開発環境構築とAPI活用ガイド

はじめに

Amazon Bedrockの活用方法は、コンソールのプレイグラウンドだけではありません。開発環境を構築し、外部APIと連携することで、より高度な機能の実装が可能になります。

従来のAmazon Bedrockのコンソール画面からの基本的な操作

AWSマネジメントコンソールにログイン

「Amazon Bedrock」を選択

「Model access」を選択 使用したいモデルの横にあるチェックボックスを選択

左側メニューから「Playground」を選択

設定 1. Temperature(回答の硬さ・柔らかさ) 0.0 硬め 0.5 標準 1.0 柔らかめ 硬め:ビジネス文書・校閲 標準:一般的な会話 柔らかめ:創作・アイデア出し 2. Top-P(回答の選択肢の幅) 0.1 狭い 0.5 中間 0.9 広い 狭い:限定的な選択肢から選ぶ 中間:バランスの取れた選択 広い:多様な選択肢から選ぶ(推奨)

開発環境の選択肢

1. ローカル開発環境

  • 自分のPCに開発環境を構築
  • 必要なツール:
    • Node.js/Python
    • AWS CLI
    • コードエディタ(VS Codeなど)
  • メリット:カスタマイズ性が高い

2. AWS Cloud9

  • AWSが提供するクラウドベースのIDE
  • AWSサービスとの統合が事前設定済み
  • ブラウザから直接開発可能

3. AWS CloudShell

  • AWSコンソールから直接利用可能なシェル環境
  • AWS認証情報が事前設定済み
  • 基本的なAWSツールが利用可能
Amazon Bedrock 開発環境の選択肢 ローカル開発環境 – VS Code – AWS CLI – Node.js/Python AWS Cloud9 – クラウドIDE – AWSと統合済み – ブラウザベース AWS CloudShell – ブラウザベースシェル – 事前認証済み – AWSツール搭載済み 必要なコンポーネント AWS SDK – AWS公式ライブラリ – 多言語対応 – APIラッパー 認証情報 – アクセスキーID – シークレットアクセスキー – リージョン設定 Bedrock設定 – モデルアクセス権限 – APIエンドポイント – 使用量設定

AWS SDKについて

AWS SDKとは:

AWS Software Development Kit(SDK)は、AWSの各種サービスをプログラムから利用するためのライブラリ群です。AIに限らず、以下のようなAWSサービス全般を扱えます

AWS SDK 活用例 Amazon Bedrock テキスト校閲 Claude Titan Text JSON Response 画像・音声生成 Stable Diffusion Titan Image Base64 Output OCR処理 Textract S3連携 Block Detection 集計分析 Claude分析 Comprehend QuickSight連携

AWS SDKの実行環境

  1. 実行環境の制約
    • AWSコンソール(プレイグラウンド)では実行不可
    • 独自の実行環境が必要
  2. 必要な実行環境の例
    • ローカルPC開発環境
    • AWS Cloud9
    • EC2インスタンス
    • AWS Lambda
  3. 環境構築に必要なもの
    • AWS認証情報(アクセスキー)
    • AWS SDKのインストール
    • 開発言語の実行環境(Node.js, Pythonなど)
AWS実行環境の違い AWSコンソール (Bedrockプレイグラウンド) できること: ✓ AIモデルとの対話 ✓ 基本的なパラメータ調整 ✓ プロンプトのテスト × 外部サービス連携 × カスタム開発 SDK実行環境 (ローカルPC等) できること: ✓ 全APIアクセス ✓ 外部サービス連携 ✓ カスタムアプリケーション開発 必要なもの: ・AWS認証情報(アクセスキー) 本格的な開発には SDK実行環境の構築が必要

プログラムからの活用方法

AWS SDK for JavaScript (Node.js)

const { BedrockRuntimeClient } = require("@aws-sdk/client-bedrock-runtime");

AWS SDK for Python (Boto3)

import boto3
bedrock = boto3.client('bedrock-runtime')

必要な認証情報

開発環境からAWSサービスを利用するには、以下の認証情報が必要です:

  1. アクセスキーID
  2. シークレットアクセスキー
  3. リージョン設定

プレイグラウンドと開発環境の違い

プレイグラウンドの制限

  • 基本的なモデル操作のみ
  • 外部サービス連携不可
  • ファイル操作の制限

開発環境のメリット

  • 外部APIとの連携が可能
  • カスタム機能の実装
  • 自動化やバッチ処理
  • 他のAWSサービスとの統合

まとめ

より高度なアプリケーション開発には、適切な開発環境の構築と、AWS SDKを活用した実装が推奨されます。プレイグラウンドは簡単な実験や検証には適していますが、本格的な開発には開発環境の構築をお勧めします。

Generative AI Use Cases JP (GenU) のセットアップ

環境準備

Node.jsのインストール

AWS CLIのインストール

AWS CLIとは
AWSのサービスをコマンドラインから操作するためのツール
インストール手順はAWS CLI公式インストーラーをダウンロード

AWSクレデンシャルの設定

GitHubからClone

Cloneしたディレクトリでnpm ciを実行

Bootstrap

デプロイ

表示されたUrlにアクセス