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依頼者に確認すべき項目
Shopifyの保守・修正案件を受注する際、事前の確認不足がトラブルの原因になることは少なくありません。本記事では、依頼を受ける前に確認すべきポイントと、作業を進める上での注意点を整理しました。
アカウントとアクセス権限について
作業を開始する前に、どのレベルの権限を付与してもらえるかを明確にしておく必要があります。Shopifyにはオーナー、スタッフ、コラボレーターなど複数の権限レベルがあり、作業内容によって必要な権限が異なります。また、テーマのコード編集やアプリの追加・削除が許可されているかも事前に確認しておきましょう。
現在のストア構成について
使用中のテーマが無料テーマか有料テーマか、またはカスタム開発されたものかを把握することが重要です。有料テーマやカスタムテーマの場合、ライセンスやドキュメントの有無も確認しておくと作業がスムーズになります。導入済みのアプリ一覧も把握しておきましょう。アプリ同士の競合や、テーマとの相性問題が発生することがあります。
過去の変更履歴について
以前に外部の制作会社やフリーランスがカスタマイズを行っていた場合、その内容を把握しておく必要があります。ドキュメントが残っているか、引き継ぎ資料があるかを確認してください。これがないと、既存のカスタマイズを壊してしまうリスクがあります。
依頼内容の詳細について
修正依頼の具体的な内容と、期待するゴールを明確にしてもらいましょう。「デザインを良くしてほしい」といった曖昧な依頼は、認識のズレが生じやすいため、できるだけ具体的な要件を引き出すことが大切です。参考サイトや画面キャプチャがあると認識を合わせやすくなります。
運用状況について
ストアが現在稼働中かどうか、稼働中であれば1日あたりの注文数や売上規模を把握しておきましょう。繁忙期を避けて作業をスケジュールする配慮も必要です。また、作業中にストアを一時的にメンテナンスモードにできるかどうかも確認しておくと安心です。
作業前に準備すべきこと
バックアップの取得
テーマの複製機能を使い、現在のテーマをバックアップしておきましょう。Shopifyの管理画面から「テーマを複製」を選択するだけで完了します。万が一のトラブル時に、すぐに元の状態に戻せる状態を確保しておくことが基本です。
テスト環境での作業
本番環境で直接編集するのではなく、複製したテーマで作業を行い、問題がないことを確認してから公開するフローを徹底しましょう。開発ストアを用意できる場合は、そちらで先に検証を行うとより安全です。
現状の記録
作業前の状態をスクリーンショットや画面録画で記録しておくと、変更前後の比較や、クライアントへの報告に役立ちます。
技術面での注意点
Liquidの理解
ShopifyのテーマはLiquidというテンプレート言語で構築されています。HTMLやCSSだけでなく、Liquidの文法を理解していないと適切な修正ができません。公式ドキュメントを参照しながら作業を進めましょう。
テーマアップデートの影響
テーマがアップデートされると、カスタマイズした部分が上書きされる可能性があります。特に有料テーマでは頻繁にアップデートがリリースされるため、どの部分をカスタマイズしたかを記録しておくことが重要です。クライアントにもこのリスクを事前に説明しておきましょう。
アプリ削除時の注意
アプリをアンインストールしても、テーマに埋め込まれたコードが残ることがあります。不要なコードがパフォーマンスに影響を与えることもあるため、アプリ削除後はテーマコードの確認も行いましょう。
契約面で決めておくべきこと
作業範囲の明確化
「保守」という言葉の定義は人によって異なります。どこまでが対応範囲で、どこからが追加費用になるのかを明文化しておくことで、後々のトラブルを防げます。
費用の説明
有料アプリの月額費用や、有料テーマの購入費用など、クライアントが負担する継続的なコストがある場合は事前に説明しておきましょう。
対応時間と緊急対応
通常の対応時間と、緊急時の対応可否、緊急対応の場合の料金体系を決めておくと、双方にとって安心です。
責任範囲の明記
作業に起因する売上損失や、第三者アプリの不具合による問題など、責任の所在を契約書に明記しておくことをおすすめします。
まとめ
Shopifyの保守・修正案件では、技術的なスキルだけでなく、事前のヒアリングと契約内容の明確化が成功の鍵を握ります。クライアントとの信頼関係を築くためにも、本記事で紹介したポイントを参考に、しっかりと準備を行ってから作業に臨みましょう。