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【php8上級/準上級試験】模擬問題解説 問題11. $_SERVER $GLOBALS $argv $_COOKIE

「第1回 PHP 8 上級 模擬試験」を解説していきます

本記事ではひたすら下記記事の模擬試験の解説をしていきたいと思います!

第1回 PHP 8 上級 模擬試験
https://study.prime-strategy.co.jp/study/ph8ex1/

解説記事一覧

模擬問題 11

定義済の変数 に関する説明の中で、誤っているものを1つ選びなさい。
なお、すべてのコードの先頭には下記のコードが書かれているものとする。

declare(strict_types=1);
error_reporting(-1);

$_SERVER は、ヘッダ、パス、スクリプトの位置のような 情報を有する配列である。
この配列のエントリは Web サーバーにより生成されるため、PHP をコマンドラインで実行している場合には、使用できないものもある。
そのため、以下のコード

var_dump( $_SERVER['REMOTE_ADDR'] );

を Web サーバ経由で実行した場合は現在ページをみているユーザーの IP アドレスが出力されるが、コマンドラインから実行した場合は次のような結果となる。

Warning: Undefined array key “REMOTE_ADDR” in …
NULL

$_SERVER

$_SERVER は、サーバーの動作環境に関する情報を持つ 連想配列 です。

ブラウザ経由でアクセスしたときの情報が必要になります!

CLIでは問題文のように未定義ですよとエラーになります、、

よって選択肢は正解⭕です

$GLOBALS はグローバルスコープで使用可能なすべての変数への参照である。変数名が配列のキーとなる。そのため、以下のコード

function hoge() {
    var_dump( $GLOBALS['i'] );
}

$i = 999;
hoge();

は正しく実行でき、結果は次のとおりとなる。

int(999)

$GLOBALSとは

関数内からグローバルの変数にアクセスする際に使用します、、

前提として下記ですね!

基本的には「関数内から、ただ \$i と書いただけでは、グローバルの変数 \$i を見に行かない」という仕組みになっています。

Global: $i = 999 function hoge() { var_dump($i); }

なぜなら、グローバルスコープ(ファイル直下で宣言された変数)と、ローカルスコープ(関数内)とは、別々の領域として扱われるためです。

$GLOBALS $GLOBALS[‘i’] = 999 … 他の変数 … function hoge() var_dump($GLOBALS[‘i’]);

問題文は正しい内容で⭕

$argv はスクリプトに渡された引数の配列である。
$argv[0] はスクリプトの実行に使う名前となり、$argv[1] 以降に引数の配列が入る。そのため、

var_dump( $argv[1], $argv[2] );

上記のコードを

php sample.php aaa “bb cc dd” 999
のように呼び出すと、結果は次のとおりとなる。

string(3) "aaa"
string(8) "bb cc dd"

$argv

$argvはコマンドラインから文字列を取得したい時に使います

問題文はの内容は正しく、正解⭕です

$_COOKIE は現在のスクリプトに HTTP クッキーから渡された変数の連想配列である。
Cookie から渡された値は $_COOKIE に入り、また $_COOKIE に設定した値は Cookie として設定される。そのため、以下のコード

$_COOKIE['i'] = ($_COOKIE['i'] ?? 0) + 1;
var_dump($_COOKIE['i']);

をブラウザから呼び出すと、1回目の結果は次のとおりとなる。

int(1)
2回目の結果は次のとおりとなる。

int(2)
3回目の結果は次のとおりとなる。

int(3)

$_COOKIE

$_COOKIE は、ブラウザから送られてきたクッキーの値が入っている連想配列です。

  • ブラウザが送るクッキーの内容をそのまま受け取ってくる
  • 直接 $_COOKIE に値を入れても、ブラウザのクッキーは更新されない
  • クッキーを更新したい場合は、setcookie() を使う必要があります

上記より選択肢は誤り❌です

問題番号正解の選択肢
1PHPの「最新以外の(古い)コード」は、公式サイトでの提供は全くしていない。そのため、古いバージョンのコードが必要な場合、別途「非公式の外部サイト」からソースコードを入手する必要がある。
2論理型 (boolean) は「真偽値」とも呼ばれ、値は true か false か null のいずれかになる。なお、true、false、null の文字は、大文字でも小文字でもよい。
3抽象クラスから継承する際、親クラスで abstract としてマークされた全てのメソッドは子クラスで定義する必要があり、可視性は同等(またはより緩い制約)で、必須引数の数は同じであれば型宣言が異なってもかまわない。
4PHP において、デストラクタは __destruct() メソッドで実装される。親クラスのデストラクタは暗黙的に呼ばれ、呼び出し順序は「子クラスのデストラクタ → 親クラスのデストラクタ」となる。
5__get() はアクセス不能(protected または private)または存在しないプロパティからデータを読み込む際に使用される。なお、__getStatic() は存在せず、オブジェクトや静的コンテキストで動作しない。
6PHP のリファレンス渡しを使用すると、関数内で引数を修正できる。(※※正解テキストでは「呼び出す側で変数に & を付ける必要がある」と記載されています。)
7名前空間は namespace キーワードで宣言する。通常はファイルの先頭に記述する必要があり、名前空間宣言前に書かれたクラスはその名前空間に含まれない。
8PHP 5 では Exception クラスが全例外の基底クラスだったが、PHP 7 以降は Exception クラスは Throwable インタフェースを基底とし、Error クラスが内部エラーの基底クラスとして導入された。
9ArrayAccess インターフェイスは、オブジェクトを配列としてアクセスするための機能を提供する。
10SplFileInfo クラスは、ファイルの情報取得や操作を行うためのクラスである。
11$_COOKIE は、HTTP クッキーから渡された値が連想配列として格納され、また設定も可能である。
12PHP 7.1.x では、文字列操作関数で負のオフセット指定が可能となり、[] や {} による文字単位のアクセスも文字列の末尾からのオフセットとして解釈される。
13可変変数は、スーパーグローバル変数にも使用できる。
14PHP 7.4.x では、波括弧を使った配列や文字列のオフセットアクセスの文法は非推奨となった。
15PHP 8 では、private メソッドの継承に関するルールが変更され、親クラスの同名メソッドの可視性に関係なく子クラスでオーバーライド可能となった。
16break は、現在実行中の for, foreach, while, do-while, switch 構造の実行を終了し、オプションでネストしたループの何段分を抜けるか指定できる。
17XSS 対策として、htmlentities() を適切に使用することで、文字列や配列の入力に対して安全な出力が可能となる。
18アップロードされたファイルの元のファイル名は、$_FILES[‘{formのnameの値}’][‘name’] に格納され、move_uploaded_file() の第二引数として利用できる。
19uniqid() と mt_rand() を組み合わせることで、暗号論的にランダムな(推測困難な)トークンを生成できる。
20PHP のセッションでは、セッション ID がクッキーに保存され、session_set_cookie_params() によりそのクッキーのパラメータを設定できる。
21PHP の変数の参照カウントは、xdebug_debug_zval() で確認でき、オブジェクトを clone した場合は内部的に参照が使われ、一時的に参照カウントが増加する。
22DirectoryIterator クラスは、ディレクトリ内のファイルやサブディレクトリの情報を取得するシンプルなインターフェイスを提供する。
23mail() 関数は、メールを送信するための関数で、第四引数で追加のヘッダー情報を指定できる。
24escapeshellarg() と escapeshellcmd() は、外部入力をシェルコマンドの引数として使用する際に必要なエスケープ処理を行い、どちらを使用しても意味合いは同じである。
25stream_wrapper_register() 関数を使用すると、新しいストリームラッパー(プロトコルハンドラ)を登録できるが、既に存在する場合は失敗する。
26strpos() 関数は、文字列内で指定した部分文字列の最初の出現位置を返し、見つからなければ false を返す。ただし、先頭位置の場合は 0 が返るため注意が必要。
27Phar のスタブには __HALT_COMPILER() が使用され、これ以降のコードはコンパイルされない。
28function_exists() 関数は、指定された関数が定義されているかどうかをチェックし、存在すれば true を返す。
29openssl_decrypt() 関数は、openssl_encrypt() で暗号化されたデータを正しく復号し、元のデータを取り戻す。
30strtotime() 関数は、英語形式の日付文字列を Unix タイムスタンプに変換し、無効な日付の場合は false を返す。