Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrockは、さまざまなAIモデルを簡単に利用できるようにするAWSのサービスです

料金

基本的な課金構造

  • 入力トークン数と出力トークン数で別々に課金
  • 1,000トークンあたりの料金で計算
  • 実際の使用量のみ請求(最低利用額なし)
モデル バリアント 入力料金
(1Kトークン)
出力料金
(1Kトークン)
備考
Claude (Anthropic) Claude Instant 0.80円 2.40円 最も手頃な選択肢
Claude (Anthropic) Claude 3 Sonnet 3.00円 15.00円 バランスの取れたモデル
Claude (Anthropic) Claude 3 Opus 15.00円 75.00円 最高性能モデル
Llama 2 (Meta) Llama 2 13B 0.60円 0.80円 オープンソースベース
Titan (Amazon) Titan Text Lite 0.30円 0.40円 軽量な処理向け
  1. 言語による違い
  • 英語:1単語≒1-2トークン
  • 日本語:1文字≒2-3トークン
  • 記号や空白:0.2-0.5トークン程度
  1. 一般的な目安
  • チャット1往復:100-300トークン
  • メール1通:200-400トークン
  • 技術文書1ページ:500-800トークン

コスト最適化のポイント

  • 入力は簡潔にすることでコストを抑えられる
  • システムプロンプトの再利用で入力コストを削減
  • 出力制限を設定して想定外の高額請求を防止

ハンズオン

AWSマネジメントコンソール経由

マネジメントコンソールにログイン

リージョンをバージニア北部にします
→ 使用できるプレイグラウンドに影響

「Amazon Bedrock」を選択

Amazon Bedrock をマネジメントコンソールから利用するには、最初に Base Models(基盤モデル)へのアクセスを設定する必要があります。

「モデルアクセス」

使用するモデルのアクセスを設定
→ 「✅アクセスが付与されました」となります。

「プレイグラウンド」から「Chat/text」を選択

「モデルを選択」

チャットで回答してくれました

「イメージ」で画像生成も可能

「AWS SDK」を実行しAmazon Bedrock APIを呼び出す

CloudShellを起動

すぐに使える主要なAIモデル

  • Anthropicの「Claude」(テキスト生成)
  • Meta「Llama 2」(言語モデル)
  • Stability AI「Stable Diffusion」(画像生成)
  • AmazonのTitanモデル など

DifyとAmazon Bedrockの違い

サービスの性質

  • Dify:
    • オープンソースのAIアプリケーション開発プラットフォーム
    • 自社でホストすることも可能
    • プロンプトエンジニアリングに特化
    • より小規模なプロジェクトに適している
  • Amazon Bedrock:
    • AWSの完全マネージドサービス
    • エンタープライズ向けの機能が充実
    • 大規模なスケーリングが可能
    • AWSの他サービスとの連携が容易

主な用途

  • Dify:
    • チャットボットの作成
    • プロンプトの管理と最適化
    • シンプルなAIアプリケーションの開発
    • プロトタイピング
  • Amazon Bedrock:
    • 大規模なAIサービスの展開
    • 複数のAIモデルの統合
    • エンタープライズアプリケーションの開発
    • 高セキュリティな環境でのAI活用

料金体系

  • Dify:
    • オープンソースで基本無料
    • 自身でホストする場合はインフラ費用のみ
    • クラウドホスティング版は従量課金
  • Amazon Bedrock:
    • AWS従量課金制
    • 利用するAIモデルごとに料金が異なる
    • エンタープライズ向けの価格帯